空襲で焼けなかった歴史的な建造物が残る伊勢崎市境町。
そんな境町に2015年4月に「中澤カフェ」がオープンしました。
明治20年代に建てられた建物を活用したお店です。
4月にお友達から「古民家カフェが出来てた」と情報を聞き、
そのうちに上毛新聞の電子版で記事を読んで、
行きたいと思っていました。
タイムスリップしたような気分になる佇まい。
通りから建物を見るとそれほど大きくみえませんが、
敷地は奥に長く600坪もあるそうです。
この日、13時半を過ぎてから急きょ、お店にうかがうことにしました。
実は中澤カフェからそれほど遠くない場所には
リアル友達でありグンブロガーさんでもあるぴよ美さんが
住んでいます。
付き合って頂きたいなぁと誘うかどうか迷ったのですが、
「当日にいきなり誘うのは失礼だよね・・・しかも1時間後なんて」
と思い、一人で境町に向かいました。
ところがお店に入ってみると、驚いたことにぴよ美さんが!!
お友達と3人でカフェでお茶をしていたのです
ご好意で、図々しく 同じテーブルに座らせていただきました。
そしてご一緒した方の息子さんがこちらで働いているとのこと。
そんなこともあり、運営しているスタッフの方から
カフェについて詳しいお話をうかがうことができました。
ここは、障害者福祉サービス事業「ぶどうの木」が運営していて、
障害者の方の就労機会の場としてオープンしたそうです。
スタッフの方は、店内のお掃除や整理をしたり、
ケーキやドリンクを運ぶ仕事をしています。
「中澤カフェ」という名前は、こちらの建物が
江戸時代は造り酒屋、明治時代には薬屋だったという
旧家・中澤家のものだったからだそう。
カフェをオープンするにあたり、
しばらく人の住んでいなかった建物を
みなさんでお掃除をしたり壁を拭いたり、
色々と手入れをしたそうです。
薬屋だった面影のある棚などもあります。
明治時代に建てられたと思えないほど状態は良いです。、
京都にオーダーしたと言われる当時の関東には珍しい表具や
工夫をこらしてある建具など、店内は見どころ満載です。
中澤家が所有していた掛け軸や古い道具類も展示されています。
お店が混雑していなければ、スタッフの方が建物の中を
説明とともに案内してくれます。
中澤カフェのメニューは手作りケーキやドリンク。
私はオススメというチーズケーキを。アイスが付いてました♪
(店内を案内していただいていたら、アイスが溶けちゃった

)
お店で提供されるケーキもスタッフの方の手作りです。
チーズケーキ、しっとりと濃厚で美味しかった~~(*^_^*)
しかも驚くのはその価格!
ケーキは300円、ケーキセットは450円です。
(アイスコーヒーは+50円)
そして「美味しかったですよ」とスタッフの方に声をかけたときに
嬉しそうな満面の笑みを浮かべたのを見て、
思わずこちらもニッコリ。
グラスに敷かれたビーズのコースターも手作りだそうで、
お客様が少ないときなど、
作業部屋で小物類も作られているそうです。
ノスタルジックな雰囲気を味わいながら、
ゆったりとした時間を過ごすことができます。
店内では「ぶどうの木」の方が作ったお野菜や焼き菓子、
手芸品などを買うこともできます。
お野菜はお安かったですよ~♪
敷地内には広いお庭と蔵や井戸もあります。
何年か経ったら、素敵なバラ園も兼ねているかも。
中澤カフェは定休日もなく
いつでも伺えるのがありがたいところ。
家の近くにあったら、間違いなく常連になっていたな(●^o^●)
「富岡製糸場と絹産業遺産群」のひとつ
「田島弥平旧宅」が近いので、
今度はそちらとセットで訪れたいと思います。
歴史的な建物を眺めながら、街歩きもしてみたいなぁ。
中澤カフェ
伊勢崎市境281 TEL:0270-74-0668
営業 10:00~16:00 無休